「人材育成」「評価基準策定」にどう対応するか?薬局・ドラッグストア業界が抱える人事問題の解決方法とは?

薬局・ドラッグストアが抱える問題

大手企業に学生が集まり、中小チェーンへの学生の応募人数が圧倒的に少ない

解決策
・キャリアパスを明示し、将来の展望を魅力的に見せる
・教育についての手厚さをアピールする

改善事例 1

A社
保険薬局 10店舗  年商11億 薬剤師20名 パート薬剤師5名 事務10名 パート事務5名

 昨今では、会社に対して自分の成長を要望する学生が増えてきております。新卒を採用するためには、社内での教育体系やキャリアパスが魅力的でないといけません。
本事例では、キャリアパスを示して、さらに等級ごとの教育体系を構築しました。

薬剤師の等級

等級 役職 期待する役割
7等級 エリアマネージャー 管轄するエリアの数値目標に対してコミットメントできる
6等級 管理薬剤師 店舗の数値目標に対してコミットメントできる
5等級 専門スキルだけではなく、店舗管理ができる
4等級 主任 下記要件に加え、後輩指導ができる
3等級 調剤業務に加え、薬歴、監査も一人前である
2等級 一通りの調剤業務ができる
1等級 新卒社員

教育体系

等級 求められる能力 社内・社外研修
マネジメント関連 専門スキル関連
7等級 経営知識
マーケティング能力
・幹部会議 ・調剤スキル研修
・薬歴の書き方
・ヒューマンエラー対策
・クレーム対応研修
・学術発表会
・事例研究会
・メーカー研修
6等級 方針検討能力
リーダーシップ
・財務管理
・ロジカルシンキング
・リーダーシップ研修
・方針立案研修
5等級 財務知識
考える力
リーダーシップ
4等級 クレーム対応能力
後輩指導スキル
プレゼンスキル
・コーチング研修
・プレゼン研修
3等級 後輩指導スキル
高い対人能力
・コミュニケーション応用研修
2等級 調剤、監査、薬歴のスキル
周囲とのコミュニケーション
患者とのコミュニケーション
・コミュニケーション応用研修
1等級 一通りの調剤スキル
周囲とのコミュニケーション
患者とのコミュニケーション
・接遇、マナー研修
・マインド強化研修

B社 調剤併設店(ドラッグストア) 10店舗 薬剤師10名 パート薬剤師5名 登録販売士15名

 Aは社同様に、学生に対してキャリアパスを明示しました。
また、登録販売士においても魅力的な制度であることをアピールし、採用において前年度よりも多くの新卒を採用することができました。
もうひとつ重要な事は会社の将来展望です。3年間の経営計画もしっかりとアピールできれば、大手企業にも負けない採用活動ができると考えます。

薬剤師の等級

等級 役職 期待する役割
6等級 エリアマネージャー エリア内の店舗管理ができる
5等級 店長・管理薬剤師 ドラッグストア・調剤両方を管理できる
4等級 副店長・管理薬剤師 次期店長としての準備期間
3等級 主任 後輩指導ができる
2等級 一通りの調剤業務ができ、OTCの販売もできる
1等級 新卒社員

登録販売者の等級

等級 役職 期待する役割
5等級 副店長 副店長として数値管理もできる
4等級 主任 後輩指導ができ、調剤との情報交換ができる
3等級 副主任 登録販売者を取得し、しっかりと業務ができる
2等級 大卒社員
1等級 高卒社員

薬局・ドラッグストア業界
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